自転車国際レース、ことしも相模原で第7戦/市政施行70周年掲げ来月25日


自転車ロードレースの国際競技会「ツアーオブジャパン(TOJ)」(主催=自転車月間推進協議会)が、ことしも相模原市で開催される。緑区内がコースとなるステージ「相模原」は、最終日前日の5月25日午前8時50分にスタートする。ステージタイトルに「市政施行70周年記念」を冠した相模原は、2021年開催の東京五輪の競技でもルートの一部が使用された「レガシーコース」で盛り上げる。【2024年4月1日号掲載】

相模原ステージ2
同ツアーは、「堺」(大阪府)、「JPF京都」(京都府)、「いなべ」(岐阜県)、「綿半 信州飯田」(長野県)など全8ステージ(総走行距離769・5㌔、総獲得標高1万1419㍍)で構成。23年同様のフルステージ開催となる。

「市制施行70周年記念 相模原」として開催される第7ステージは、橋本公園(西橋本5)から自転車ロードレースのコースと重なる市街地をパレード走行する。4・6㌔先にあるリアルスタート地点の旧小倉橋(小倉)から加速し、串川橋(長竹)を経由(10・9㌔)。宮ケ瀬湖周辺13・8㌔を7・5周して鳥居原ふれあいの館(鳥屋)前に至る計107・5㌔、獲得標高(上り標高差の合計)1728㍍となる。

自転車
旧小倉橋から県道長竹川尻線が国道412号と合流する串川橋(長竹三差路)から、関交差点までも東京五輪でも使用されたルート。同交差点から県道鳥屋川尻線に入り、市営北岸林道で宮ケ瀬湖を右手に臨みながら4本のトンネルを抜け、オギノパン本社近くの宮ケ瀬ダム入口交差点で国道412号を関交差点方面へ周回する。

コース全体はスピードステージ。宮ケ瀬湖方面へ向かう県道伊勢原津久井線はふれあいの館手前は上り坂が続き、駆け上がるようにフィニッシュとなるため、距離の短い上りを得意とする「パンチャー」などが有利になる。TOJ組織委員会の栗村修委員長「もし、富士山(第6ステージ)までのステージが秒差の戦いだった場合、総合優勝をかけた争いがここまでもつれることになる」と説明した。

3連覇がかかったディフェンディング王者で、同市出身の片山右京氏が代表を務める「JCL TEAM UKYO」(拠点=イタリア・ミラノ)など、国内外の全16が参戦する予定。各チームは選手6人のほか、監督やメカニックなどが1人ずつ付くため、競技参加者だけで約140人が来市する見込み。

組織委は3月28日に記者発表を行い、栗村委員長は「TOJは若手の登竜門的なレース。まちおこし支援事業の側面を持ち、可能性ある若者が集まることで、人とまちの成長に貢献していく」とビジョンを語る。外国チームについては「優れた若手選手を育成してきた実績があること」などが先行要件となる。

市によると、開催に合わせて周辺では交通規制が実施される。当日午前8時半からで、直線区間(橋本公園~長竹交差点)は9時10分ごろまで、串川橋~関~鳥居原ふれあいの館~宮ケ瀬ダム入口を通過する周回区間(宮ケ瀬湖周辺の道路)は午後0時半ごろまで。なお、北岸林道では準備・復旧などに係る作業のため、5月24日午後7時から28日午前7時まで全面通行止めとなる。なお、周辺エリアの路線バスは運休やう回運行を実施する予定。

交通規制
当日はスタート会場で選手を見送った後、串川地域やフィニッシュ会場(鳥居原ふれいあいの館)に向かう無料シャトルバス(事前予約制)を運行する。フィニッシュ会場には大型モニターによるパブリックビューイングや飲食、物販などを設置する予定。

 

…続きはご購読の上、紙面でどうぞ。