県議会第3会派の「立憲民主党」(立憲・10人)が会派の解散を決め、きょう、会派の解散と会派構成変更の届け出を提出することがわかった。立憲10人のうち7人は、「立憲民主党・かながわクラブ」(立民・14人)へ合流する。合流しない3人は柳瀬吉助氏(川崎市宮前区)、首藤天信氏(横浜市都筑区)、佐々木奈保美氏(小田原市)。今後はそれぞれが判断して活動していく。これにより第2会派の立民は14人から21人となる。【2024年4月10日号掲載】
同党県連は「1つの会派で活動するのが原則」として早期の分裂解消を求めていた。立民のある県議は本紙の取材に「第3会派が解散という決断をしたことにまず驚いた。また、7人も合流してくれることにも驚いた。人数も増え、第2会派として県民に対する責任を果たしていきたい」と述べた。
国政政党の立憲民主党に所属する県議は27人おり、合流しない3人のほか、同じく第3会派「かながわ未来」(未来・10人)に同党所属議員が3人いる会派構成となっている。
国政政党・立民の所属県議の会派構成を巡っては、2023年4月の県議選後に3つの会派に分裂。そもそも同党県連は「内輪もめ」が絶えない状況だった。22年7月の参院選挙では公認候補を2人出馬させ、同党県連内に分断やあつれきを招いたほか、参院選後には、県連内のパワーハラスメント問題が相次いで発覚。県連所属の女性議員がハラスメントの訴えを4件起こした。
同党県連は22年12月、3件のハラスメントを認定し、3人の県議に対して2~6カ月の党員資格停止処分を下している。
相模原市選出の同党県議では、南区選出の京島圭子氏が23年4月の県議選に立民公認で3期目の当選をしたが、同年11月に同党を離党した。会派は第3会派の未来に所属している。
中央区選出の寺崎雄介氏は5期目で、第2会派の立民に所属している。緑区選出の小田貴久氏は、京島氏と同じ未来に所属している。小田氏は本紙の取材に「選挙後、3つの会派に分裂している状況で、私の市議としての経験をかってもらい、もっとも熱心に誘ってくれたのが未来だった。新人議員でありながら、一般質問や予算委員会で地元の声を県政に届けることができ、会派に恩義を感じている。当初の立場から変わらず、この会派で責務を果たしていく」と述べた。