東日本高速道路(NEXCO東日本)と中日本高速道路(NEXCO中日本)では、 ゴールデンウィーク(26日~5月6日)に首都圏(関東甲信越、静岡県)の高速道路で10㌔以上の渋滞が213回(下り78回、上り135回)発生すると予測している。上下線ともに5月3、4日に渋滞が集中し、11日間で30㌔以上の渋滞が14回となる見通し。「渋滞の激化を避けるため」とし、対象期間の休日割引を適用しない方針だ。【2024年4月20日号掲載】
期間中、全国でも最長規模となる最大渋滞長45㌔の渋滞は、5月3日午前4時~午後5時(ピーク午前6時)、同4日午前5時~午後2時(同午前6時)に中央道下り(山梨県)方面の相模湖インターチェンジ(IC)付近(相模原市緑区)を先頭に発生すると予測。
同地点では同2日午後7時~翌日午前3時(同午後10時)に30㌔の渋滞も発生する見込み。高井戸ICから相模湖ICまで、渋滞がない場合に比べ約4倍(約2時間15分)の所要時間と試算している。
同ICの2㌔手前付近は下り坂から上り坂に変わるサグ部。「無意識のうちに速度が低下してしまうことがある」と指摘し、周りの車に気をつけ速度低下に注意するよう呼び掛けている。
上り(東京)方面では小仏トンネル付近(同)で4月29日午前11時~午後11時(同午後4時)、5月5日午前9時~6日午前2時(同5日午後4時)にそれぞれ30㌔の渋滞を見込む。長い上り坂にトンネルが続き、期間中は交通が集中するため渋滞が発生しやすい。情報板で速度低下ポイントを通知する。
東名高速の秦野中井IC付近(秦野市)でも同2日~3日午後5時(同午前6時)に45㌔の渋滞を見込む。綾瀬スマートインターチェンジ(SIC)付近(綾瀬市)の上り方面では、同5日午後0時~翌日午前1時の時間帯(同午後3時)で渋滞が発生し、最大30㌔に達すると予測する。
23年度(23年4月27日~5月7日)の10㌔以上の渋滞は、事故によるものを含め146回。そのうち30㌔以上に達する渋滞は11回発生した。
同予測は過去のゴールデンウィークの渋滞と最近の交通状況を踏まえて割り出したものだが、 事故の発生や天候の影響などで実際の渋滞状況が予測と異なる可能性もある。高速道路各社は、出発前に最新の交通情報を確認することを勧めている。