県、労働問題相談調査/女性の相談過半数


 県が公表した2012年度の労働問題に関する相談件数の統計によると、女性からの相談が過半数で、統計開始以来、初めて男性を上回った。県では女性の就業人口が増えてきていることなどが背景にあるとみている。

 総相談件数1万2208件のうち、女性の相談は6134件。1986年の統計から6000件を超えたのも初めて。

 正規雇用者からの相談が50・0%で、賃金や雇用に関する「労働問題」やセクシャルハラスメント(セクハラ)など「職場の人間関係」が内容の上位を占めた。

 業種別にみると、「医療・福祉」(15・4%)が最多。次いで「サービス業」、「卸売業・小売業」などだった。

 県かながわ労働センターでは、こうしたトラブルを事前に防ぐため、昨年7月から女性のための街頭相談などを積極的に実施。相談員も女性で、これまでに2000件近い利用者があったという。

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