相模原市は、「夏季のVOC(揮発性有機化合物)対策」を実施する。塗料などから発生するVOCを抑制し、環境負荷低減につなげるのが狙いという。
6~9月を重点期間に定め、工場への現地指導などを通じ、低VOC塗料の使用などを呼びかけていく。昨年度に引き続き、近隣の都県や政令市と連携して排出抑制を推進するという。
VOCは、微小粒子状物質(PM2・5)などの原因物質のひとつ。光化学スモッグを発生させる要因にもなり、人体や農作物へも影響を及ぼす。
最高気温が25度C以上で日照があると、光化学スモッグが高濃度になりやすいという。
市では、7月末までに大気汚染防止法に基づいた届け出のある10事業所に対し、立ち入り調査を実施。有機溶剤の保管容器の徹底管理や、植物油タイプの製品を選ぶことなどを指導する。