工業用銘版などを手掛ける笠原特殊印刷(相模原市南大野台)は、多品種少量に対応する「小ロット印刷事業」を本格化させている。
原稿作成から加工まで一貫できる社内体制を構築。これにより、小ロット製品の受注でも素早く対応できるようになった。
同社の笠原謙司社長は「他社との差別化を図るため、社内一貫生産体制を整え、短納期、低価格が実現できた」と説明する。
もともと、同社の主力製品は大手電機メーカー。昨年まで続いた円高の影響で海外生産へシフトを加速させており、笠原印刷を含めた国内の下受け企業は、その影響を受けていた。(2013年11月1日号掲載)