相模原市の市役所さくら通りに9月6日、新車・中古車の輸入販売の「PUTデポ」(中央区横山)が店舗を南区原当麻から移転・拡充した。さらなる業務拡大と効率化を実現し、充実したサービスの提供を図る。
新店舗は約1300平方メートルの敷地で、外車販売店の跡地を利用している。市内の目貫通りという立地条件もあり、集客も好調だという。
施設は鉄骨造り平屋建てのショールームと、屋根付き展示場で全天候に対応。屋内リフト2基と屋外リフト1基も付属し、整備工場の能力も増強した。
同社は、ピックアップトラック(自家用トラック)やSUV(スポーツ・ユーリティ・ビークル)などを専門に、新車と中古車を一般や法人向けに輸入・販売する。
主力商品は、トヨタ自動車が北米で製造・販売するタンドラ(5・7リットル、450万~750万円)とタコマ(4リットル、300万~500万円)。そのほか、米国メーカーの各車種も取り扱い可能だ。
米国ディーラーとのパイプを持ち、仕入れた車を日本の法令基準に適応させるため、整備や手続きを自社で行う。
ピックアップトラックは、30代半ばから50代前半の男性に好評。特に経営者や医師などで、余暇にレジャーを楽しむ人が購入することが多いという。また、建設業など、人員と資機材を運ぶ企業からの問い合わせもある。
同社は、整備専門スタッフ1人のほか、営業スタッフもメンテナンス対応が可能。自社で4t積載車を保有し、スタッフが北海道から沖縄まで直接納車。専用診断機器も揃えているほか、遠隔地の顧客に提携工場の紹介も行うなどアフターケアの体制を整えている。
金原崇雄社長は「製造業や販売業のほか、水道やガスを扱うインフラ関係の事業者などにサービスカーとしての利用を提案したい。架装業者とのネットワークもあるので、装備品の需要に応じて相談も受け付けている」と話す。(芹澤 康成/2014年10月20日号掲載)