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【前回までのあらすじ】 鎌倉幕府滅亡直後の1335(建武2)年7月、「中先代の乱」が勃発。北条高時(第14代得宗)の遺児・北条時行が鎌倉幕府再興のため挙兵した反乱で、足利尊氏の弟の直義(ただよし)を破り、鎌倉の奪還に成功。軍記「太平記」によると、直義は中先代の乱により一旦、鎌倉を放棄する際、家臣の「淵辺伊賀守義博(ふちのべ・いがのかみ・よしひろ)」に命じて、鎌倉に幽閉されていた護良親王(当時28歳)を殺害させたとされる。【2025年2月20日号掲載】