宇宙航空研究開発機構(JAXA)は24日、H3ロケット7号機による新型宇宙ステーション補給機1号機(HTV-X1)の打ち上げ時刻を再設定したと発表した。【2025年10月24日起稿】
打ち上げは10月26日午前9時00分15秒(日本標準時)に、鹿児島県の種子島宇宙センター大型ロケット発射場から行われる予定。
当初は21日に打ち上げを予定していたが、天候の悪化が見込まれたため延期されていた。今回の再設定で、H3ロケットの実用運用段階に向けた重要なミッションが改めて実施される見通しとなった。
HTV-X1は、国際宇宙ステーション(ISS)への物資輸送を担う新型補給機で、従来の「こうのとり」(HTV)の後継機。搭載能力や作業効率の向上、再使用性を一部備えた構造などが特徴とされる。
JAXAによると、打ち上げ予備期間は10月27日から11月30日まで。ISS運用に関する国際調整の結果に応じ、予備期間中の打ち上げ日や時刻が変更される可能性もあるという。
H3ロケットは、日本の基幹ロケットとして三菱重工業とJAXAが共同開発。低コスト化と高い信頼性の両立を目指しており、HTV-X1ミッションはH3の本格運用を占う試金石と位置づけられている。










